動画にBGMを入れたいけれど、著作権が怖くて音を選べない。かといって曲を作る技術もない。そんなときに使えるのが、文章を入力すると曲を作ってくれるSuno AIです。
私は顔も声も出さない動画のBGMを、このSunoで毎日作っています。有料プランを契約して、実際に業務として使っている立場から書きます。
この記事でわかること
- Sunoでできること
- 無料プランでできない3つのこと
- 始めるまでの3手順
- 指示文の書き方の型
- 有料プランの選び方
先に大事なことをお伝えします。2026年9月3日から、無料プランでは作った曲を保存できなくなりました。この点に触れていない解説記事が多いので、最初に整理します。
Sunoでできること

まずSunoが何をしてくれる道具なのかを整理します。楽器が弾けなくても、楽譜が読めなくても構いません。文章で雰囲気を伝えると、そのとおりの曲が返ってきます。私も音楽の勉強をしたことは一度もありませんが、それで200本以上の動画のBGMをまかなってきました。必要なのは技術ではなく、伝え方の型だけでした。順に見ていきます。
文字を入れると曲になる
使い方は驚くほど単純です。「静かなピアノ、雨の夜」のように雰囲気を文章で書き、生成のボタンを押すだけになります。楽器の指定も、速さの指定も、すべて文章で伝えます。専用のソフトを入れる必要はなく、ブラウザだけで完結しました。
歌ありと歌なしを選べる
初期状態では歌詞つきの曲が作られますが、歌なしの演奏だけを作ることもできます。動画のBGMとして使うなら、歌が入っていると邪魔になる場面が多くなります。私はほぼすべて歌なしで作っています。この切り替えを知らないまま、歌入りで作り続けている人が意外と多いです。
1曲は数十秒で完成
生成を押してから曲が返ってくるまで、体感で数十秒です。しかも1回の生成で2曲まとめて出てくるため、聴き比べて良いほうを選べます。この速さのおかげで、気に入らなければ何度でも作り直せます。**うまく作ろうとするより、数を出して選ぶほうが早く仕上がりました**。
無料プランの制限

ここが最も重要な部分です。多くの解説記事には「Sunoは無料で使えます」と書かれていますが、2026年9月3日に条件が変わりました。無料で試せること自体は変わっていません。変わったのは、作った曲を手元に残せるかどうかという点です。ここを知らないまま進めると、時間だけが無駄になります。この違いを知らずに何十曲も作ると、あとで全部使えないと気づきます。公式の記載にもとづいて3点に整理します。
1日50クレジットで10曲
公式の料金ページによると、無料プランには毎日50クレジットが付与され、10曲まで作れます。試すぶんには十分な量です。ただしクレジットは翌日に持ち越せません。使い切っても、翌日にはまた50に戻ります。まず音の雰囲気を確かめたいだけなら、この範囲で足ります。
曲を保存できない
無料プランの説明欄には「**月間の曲ダウンロードなし(9/3/26開始)**」と書かれています。つまり作った曲をファイルとして手元に落とせません。動画に使うには保存が必要なので、無料のままではYouTubeに使えません。ここが以前との一番大きな違いでした。
曲の所有者はSuno
さらに公式のヘルプには、無料プランについて「**Suno is the owner of the songs**」と書かれています。作った曲の所有者はSunoであり、利用は非商用に限ると明記されています。一方、有料プランについては「**you own the songs**」とあり、加入中に作った曲は自分のものになります。ただし自分のものでも、YouTubeで申し立てが届くことはあります。私の実例はこちらの記事にまとめました。
初心者向けの3手順

制限を理解したうえで、実際に始める手順に移ります。難しい設定はなく、登録から最初の1曲までは10分もかかりませんでした。専門の知識も、支払いの登録も不要です。ここでつまずく方はほとんどいないので、気軽に進めてください。まずは音の雰囲気を自分の耳で確かめることが目的になります。最初から完成品を狙わず、感触を掴むことに集中してください。3つの手順で説明します。
アカウントを作る
公式サイトを開き、メールアドレスなどでアカウントを作ります。無料プランはそのまま使い始められ、支払い情報の入力も不要です。検索すると別のサイトが出てくることがありますが、必ず公式から登録してください。**改造されたものを掴むと、パソコンごと危険にさらします**。
雰囲気を文字で書く
登録が終わったら、作りたい曲の雰囲気を文章で書きます。最初は思いつくままで構いません。「静かなピアノ、夜、ゆっくり」程度でも曲は返ってきます。うまく書こうとして手が止まるくらいなら、雑な言葉で1曲出してみるほうが前に進みます。
生成して聴き比べる
生成すると、2曲が並んで表示される仕組みです。両方を聴いて、近いほうを選んでください。気に入らなければ、言葉を少し変えてもう一度生成します。一発で当てようとせず、5回作って1つ選ぶくらいの気持ちがちょうどよいです。この繰り返しで、自分の好みの伝え方がわかってきます。
使える指示文の型

何度も作るうちに、伝わりやすい書き方の順番があるとわかってきました。ここは公式に決まりがあるわけではなく、私が毎日使ってきた中で掴んだ形になります。そのため断定はしませんが、迷ったときの出発点にはなるはずです。実際、この順番に変えてから作り直しの回数が目に見えて減りました。毎回ゼロから考えるより、型を持つほうが早く安定しました。3つの要素を順に入れていきます。
楽器を先に書く
最初に楽器名を書きます。「ピアノ」「アコースティックギター」「尺八」のように、鳴ってほしい音を先に指定する形です。これを後ろに回すと、まったく違う編成で返ってくることがありました。**一番外せない要素を先頭に置く**と、狙いから大きく外れにくくなります。
速さと雰囲気を足す
次に、速さと雰囲気を足します。「ゆっくり」「穏やか」「少し寂しい」といった言葉です。細かい数値を指定するより、感覚の言葉のほうが素直に伝わる印象があります。ここを書かないと、同じ楽器でも明るい曲や速い曲が混ざって返ってきました。
歌なしの指定を入れる
最後に、歌が要らない場合はその指定を入れます。動画のBGMとして使うなら、これを忘れると人の声が入った曲が返ってきます。私は毎回この指定を入れており、入れ忘れた回は作り直しになりました。手順として固定してしまうのが確実です。
有料プランの選び方

動画に使うなら有料プランが必要になります。ここでいくら払うべきかを、公式の料金ページにもとづいて整理しました。結論を先に言うと、始めたばかりの段階で一番高いプランを選ぶ必要はありません。私自身も上位プランは使っておらず、それで毎日の制作が回っています。必要になってから上げれば十分間に合います。以下は2026年9月時点の表示価格です。
Proは月1200円
Proプランは月額1,200円です。毎月2,500クレジットが付き、最大500曲まで作れます。曲のダウンロードは月20曲まで、そして新しく作った曲の商用利用権が付きます。**動画のBGMに使うなら、このプランが最低ラインになります**。年間でまとめて払うと割引が付く案内も出ていました。
Premierは月3600円
Premierプランは月額3,600円です。クレジットは10,000で最大2,000曲、ダウンロードは月60曲まで増えました。編集用のスタジオ機能も付きますが、初心者の段階で必要になる場面は限られます。週に1本の投稿なら、月20曲のダウンロードで足ります。
最初はProで足りる
私はProプランを使っています。毎日曲を作っていますが、いまのところ足りなくなっていません。判断の基準は、月に20曲より多く保存する必要があるかどうかです。**その状況になってから切り替えれば、払いすぎずに済みます**。
Sunoの使い方Q&A

最後に、始める前によく出る質問をまとめます。私自身が調べたときは、料金や権利まわりの情報が古いまま残っている記事が多く、どれを信じればよいのか判断に困りました。同じ思いをする方を減らしたいので、ここでは公式の記載と、毎日使っている経験からわかる範囲でお答えします。書かれていないことは、書かれていないと明記します。お金と権利に関わる部分は、必ず公式で確かめてください。
日本語で書いてよいのか
日本語でも曲は作れます。ただし私は、楽器名や雰囲気の指定を英語で書くことが多くなりました。理由は、英語のほうが狙いに近い音が返ってくる場面が多かったからです。**これは私の体感であって、公式の推奨ではありません**。日本語で試してみて、物足りなければ英語も試してください。
商用利用してよいのか
有料プランなら可能です。公式には、Pro・Premierに加入中に作った曲は自分のものになると明記されています。一方、無料プランは非商用に限ると書かれています。収益化した動画に使うなら、無料プランのままでは条件を満たしません。ここは必ず確認してください。収益化そのものの条件は顔出しなし収益化の条件と落とし穴で整理しています。
解約したら曲はどうなるか
公式には「加入中に作った曲は自分のものになる」と書かれています。ただし解約後の細かい扱いまでは、私が確認した範囲では明記が見つかりませんでした。**断定は避けます**。長く使う予定の曲があるなら、加入中に手元へ保存しておくのが安全です。
同じ曲は作れるのか
まったく同じ曲を狙って再現するのは難しいと感じています。同じ文章を入れても、返ってくる曲は毎回変わります。そのため、気に入った曲が出たらその場で保存してください。あとで作り直せばよいと考えていると、二度と同じものに出会えません。
スマホでも使えるのか
使えます。ブラウザから開けるため、パソコンがなくても曲は作れます。ただし作った曲を動画に組み込む作業を考えると、最終的にはパソコンのほうが扱いやすくなります。曲づくりだけならスマートフォンで完結します。
何曲作れば形になるのか
私の場合、狙った雰囲気が安定して出せるようになるまで、数十曲は作りました。最初の数曲は思ったものと全然違うものが返ってきます。**うまくいかないのは書き方の問題で、道具の問題ではありません**。10曲作れば、自分の指示の癖が見えてきます。
まとめ
Sunoは、楽器が弾けなくても曲が作れる道具です。ただし2026年9月3日から、無料プランでは作った曲を保存できなくなりました。動画に使うなら有料プランが前提になります。作った曲を動画に入れたあとは、音量を数字で確かめる方法もあわせて見ておくと安心です。
今日からやる3つの手順
- 無料プランで音の雰囲気を確かめる
- 楽器と雰囲気と歌なしを指定して作る
- 動画に使うと決めたらProに切り替える
いきなり月3,600円のプランを選ぶ必要はありません。まず無料で10曲作って、音が好みかどうかを確かめてください。それから払うかどうかを決めても遅くありません。
音の権利まわりが不安な方は、無料BGMの著作権と安全な選び方もあわせてご覧ください。


コメント