【ほぼ無音だった】YouTube投稿の音量が小さい原因と直し方

YouTubeに投稿した動画の音量が小さい原因と直し方を解説する記事のアイキャッチ画像 顔出しなしの始め方

動画を投稿してから見直したら、音が小さすぎる。音量を最大にしても、ほとんど聞こえない。編集中は普通に聞こえていたのに、と首をかしげた経験がある人は多いはずです。

私も同じ失敗をしました。2時間ある海の夕日の動画を書き出したところ、音量を測ると-50.5 LUFSという数字でした。ほぼ無音に近い大きさです。

この数字の意味と、映像を作り直さずに音だけ直した方法を、実際に測った値で説明します。

音が小さいのは、YouTubeのせいなんでしょうか。

悩む人

多くの場合、原因は書き出した動画の側にあります。数字で測れば、すぐにわかります。

管理人

この記事でわかること

  • 音量が小さくなる3つの原因
  • LUFSという単位の意味
  • 実際の動画で測った数字
  • 書き出し後に測る手順
  • 画質を落とさずに直す方法

先に結論です。音量は耳ではなく数字で確かめ、投稿する前に直してください。順に説明します。

音量が小さくなる3つの原因

投稿した動画の音量が小さくなる3つの原因を示す見出し画像

まず、音量が小さくなる原因を整理します。投稿した動画の音が小さいとき、YouTube側の不具合を疑いたくなります。けれど、書き出した時点の動画ファイルの音が、すでに小さくなっていることがほとんどです。編集中は気づきにくく、投稿してから初めてわかります。原因は、たいてい投稿する前の段階にあります。3つ挙げます。

素材そのものの小ささ

1つ目は、使った音源がもともと小さい場合です。環境音や静かな曲は、録音の段階で控えめな音量になっていることがあります。

編集ソフトに並べると波形は見えるので、問題なさそうに感じます。**波形が見えることと、十分な音量があることは別**です。

音量を下げる処理の重ねがけ

2つ目は、下げる操作が何度も重なる場合です。曲ごとに下げ、つないだあとにまた下げ、書き出しの設定でさらに下げる。1回ずつは少しでも、重なると大きく下がります。

私も以前、BGMの音が大きいと感じて、毎回一定量を下げるルールを作っていました。下げる処理を重ねると小さくなりすぎることは、あとで測ってから気づいています。

書き出し前の確認不足

3つ目は、確認の仕方です。編集中はヘッドホンや大きめのスピーカーで聞いていることが多く、小さい音でも聞こえてしまいます。

そのまま書き出して投稿すると、スマホで見た人には聞こえません。**作る環境と見られる環境の差**が、気づくのを遅らせます。

音量を数字で表すLUFS

音量を数字で表す単位LUFSを示す見出し画像

ここで、音量を数字で表す方法を紹介します。動画の音量を比べるときによく使われるのが、LUFSという単位です。聞き慣れない言葉ですが、使い方は難しくありません。数字が0に近いほど大きく、マイナスが大きいほど小さいと覚えておけば足ります。この単位を知っているだけで、音量の失敗はほとんど防げます。3つの点から説明します。

LUFSという単位

LUFSは、人が感じる音の大きさに近づけて、動画や曲全体の音量を1つの数字で表す単位です。たとえば-20 LUFSと-30 LUFSでは、-20のほうが大きく聞こえます。

動画全体の平均的な大きさがわかるので、2本の動画を数字だけで比べられるのが便利な点です。

耳で判断できない理由

耳で聞いて判断すると、そのとき使っている機器の音量に左右されます。自分のパソコンの音量を上げていれば、小さい動画でも普通に聞こえてしまうでしょう。

数字なら、聞く環境に関係なく同じ値が出ます。**自分の耳より、測った数字を信じてください**。

YouTubeの一定音量機能

YouTubeの公式ヘルプには、「一定音量」という機能の説明があります。初期設定でオンになっていて、小さい音と大きい音のバランスを維持し、音量を均一にする機能とされています。

ただし、視聴者が自分でオフにでき、YouTube Musicや公式ミュージックビデオではオフになっているとも書かれています。この機能に頼らず、元の動画の音量を整えておくのが確実です。

私の動画で起きたこと

筆者の動画で音量が小さすぎた実例を示す見出し画像

ここからは、私の動画で実際に測った数字を書きます。対象は、日本海の夕日と波の音を収めた2時間7分の動画です。音は波の環境音と、穏やかなBGMを重ねています。書き出しまでは問題なく終わり、編集中の再生でも音は聞こえていました。測ってみるまで、ほぼ無音だとは気づいていませんでした。順に説明します。

2時間の動画が-50.5 LUFS

書き出した動画の音量を測ると、-50.5 LUFSでした。動画全体の平均が、この大きさだったということです。

一般的な動画の音量と比べると、かなり小さい部類に入ります。**再生した人が音量を最大にしても、物足りないと感じる大きさ**です。

ほぼ無音に聞こえた理由

原因は1つに絞り切れていません。思い当たるのは、もともと静かな波の音を使ったことと、BGMを下げる処理を重ねていたことの2つです。

どちらも単独なら大きな問題ではありません。静かな素材に下げる処理が重なった結果だと考えています。これは推測であって、1つずつ切り分けて確かめたわけではありません。

直したあとの数字

映像はそのままで、音だけを直した動画も測りました。結果は-21.2 LUFSです。

元の動画との差は約29dBになります。音の大きさとしては、はっきり聞こえる範囲に戻りました。**同じ2時間の動画でも、数字が変わるだけで別物の聞こえ方**になります。

書き出し後に測る手順

書き出した動画の音量を測る手順を示す見出し画像

同じ失敗を繰り返さないために、書き出したあとに必ず測るようにしました。測るための道具は無料で用意できます。慣れれば、1本の動画を確認する手間はほとんどかかりません。私は2時間の動画でも、投稿する前に数字を確認する決まりにしました。投稿してからでは直せないので、測るのは必ず投稿前です。手順を3つに分けて説明します。

無料で測る方法

私は、ffmpegという無料のソフトで測っています。動画の音を最後まで読み、平均の大きさを数字で出してくれます。

音量を測る時に使う指示

ffmpeg -i 動画.mp4 -vn -af ebur128 -f null –

結果の最後に出てくる「I:」の横の数字が、動画全体の音量です。**この数字だけを見れば足ります**。

測る時の注意点

必ず、書き出したあとの完成した動画ファイルを測ってください。編集中の素材を1つずつ測っても、重ねたあとの大きさはわかりません。

また、動画の冒頭だけを聞いて判断しないことも大切です。全体の平均は、最後まで測って初めてわかります。

目標にする数字の考え方

目標の数字は、動画の種類によって変わります。話し声が中心の動画と、眠る時に流す静かな動画では、ふさわしい大きさが違うためです。

私は以前、同じジャンルの睡眠用の動画を測ったことがあり、-16から-20 LUFSの範囲に収まっていました。**似たジャンルの人気動画を参考に、自分の目標を決める**のが現実的です。

画質を落とさずに直す方法

画質を落とさずに音量だけを直す方法を示す見出し画像

音が小さいとわかったとき、編集ソフトに戻って書き出し直す必要はありません。2時間の動画をもう一度書き出すと、それだけで長い時間がかかります。私は映像には手を付けず、音だけを直す方法を使いました。この方法なら、映像を作り直さないので画質も落ちません。音だけを差し替えるので、短時間で直せます。3つの段階で説明します。

映像はそのまま音だけ直す

使ったのは、測る時と同じffmpegです。映像はそのまま写し、音だけを目標の大きさに整えて新しいファイルを作ります。

音だけを直す時に使う指示

ffmpeg -i 入力.mp4 -c:v copy -af “loudnorm=I=-18:TP=-1.5:LRA=7” -c:a aac -b:a 192k -movflags +faststart 出力.mp4

「-c:v copy」が、映像を作り直さずにそのまま写すという意味です。**映像を再び圧縮しないので、画質は元のまま**になります。

上げすぎの防止

音を大きくするときに気をつけたいのが、上げすぎです。大きくしすぎると、音の山が上限にぶつかって割れたように聞こえます。

上の指示にある「TP=-1.5」は、音の山がこの値を超えないように抑える設定です。平均を上げつつ、山が割れないように押さえるという役割を持っています。

直したあとの再確認

直した動画は、もう一度測ってください。私は目標を-18にして直しましたが、測ると-21.2でした。

1回で目標の数字ぴったりになるとは限らないということです。**直したら測る、を必ずセットにする**ことで、思った大きさと違う動画を投稿せずに済みます。

投稿の音量FAQ

投稿した動画の音量に関するよくある質問を示す見出し画像

最後に、投稿した動画の音量についてよく出てくる疑問をまとめます。音量の話は、ネット上に根拠のはっきりしない情報が多い分野です。ここでは、YouTubeの公式ヘルプで確認できたことと、私が実際に測ったことを分けて書きました。公式で確認できない数字は、そうと書いたうえで紹介します。6つ取り上げます。

小さい音の自動補正

公式ヘルプで確認できたのは、視聴者側の「一定音量」機能です。初期設定でオンになっており、音量を均一にする機能と説明されています。

ただ、どこまで小さい音を補ってくれるかの数字は見つけられませんでした。補正があることを前提にせず、元の音量を整えてください。

-14 LUFSという数字の出どころ

YouTubeの音量の目安として、-14 LUFSという数字をよく見かけます。しかし、YouTubeの公式ヘルプで、この数字を基準として明記したページは見つけられませんでした。

私の動画は-21.2 LUFSで公開しています。**よく言われる数字と、公式の基準は分けて考える**のが安全です。

スマホで小さく聞こえる理由

スマホのスピーカーは小さく、パソコンやヘッドホンに比べて音が軽く聞こえやすくなります。静かな音ほど、その差を感じやすくなります。

投稿する前に、一度スマホで再生してみてください。スマホで聞こえれば、たいていの環境で聞こえます。

投稿後の音量変更

YouTubeの公式ヘルプによると、アップロードした動画のファイルを置き換えることはできません。新しくアップロードした動画には、新しいURLが付きます。

つまり、音を直した動画を出し直すと、それまでの再生回数やコメントは引き継がれません。**だからこそ、投稿前に測ることが大切**です。

BGMと効果音の差

BGMと環境音、効果音を重ねる動画では、それぞれの大きさの差も気になります。全体の平均だけでなく、急に大きくなる場所がないかも確認してください。

私の夕日の動画は、波の音とBGMを重ねていました。静かな音どうしを重ねるときほど、全体が小さくなりやすいことを覚えておくと安心です。

編集ソフトで上げる時の注意

編集ソフトの音量の設定で上げる方法もあります。その場合も、上げすぎると音が割れることに注意してください。

上げたあとに書き出し、完成したファイルを測る流れは同じです。**どの方法で直しても、最後は数字で確認する**ことを忘れないでください。

まとめ

投稿した動画の音が小さい原因は、多くの場合、書き出した動画の側にあります。私の2時間の動画は-50.5 LUFSで、ほぼ無音に近い大きさでした。

投稿前にやる3つのこと

  • 完成した動画を測る
  • 小さければ音だけを直す
  • 直したらもう一度測る

アップロードした動画は差し替えられません。次に投稿する1本から、書き出したあとに音量を測ってください。数分の確認で、ほぼ無音の動画を公開する失敗は防げます。

音源の選び方や権利についてはYouTubeの無料BGMと著作権の記事に、BGMの作り方はSunoの使い方を初心者向けにまとめた記事に書いています。

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