動画編集ソフトを開いてみたものの、ボタンが多すぎてどこから触ればいいのかわからない。私も最初はそうでした。結局その日は何も作らずに閉じた記憶があります。まだソフトを決めていない方は、初心者におすすめの動画編集ソフトの選び方からどうぞ。
Filmoraで顔も声も出さない動画を200本以上作ってきましたが、いまでも普段使っているのは4つの操作だけです。残りの機能は、ほとんど触っていません。
この記事でわかること
- 最初に覚える4つの操作
- 始める前にしておく設定
- 最初の1本を作る手順
- 触らなくていい機能
- つまずきやすい場所
先にお伝えします。全部の機能を覚える必要はありません。4つ覚えれば動画は完成します。順番に説明します。
最初に覚える4つの操作

まず結論から書きます。動画を1本仕上げるまでに必要な操作は4つでした。編集ソフトには数え切れないほどの機能が並んでいますが、そのほとんどは最初の数十本では出番がありません。私も200本作った時点で、使ったことのない機能のほうが多い状態です。順番に全部覚えようとすると、それだけで何日も過ぎてしまいます。機能を覚える順番を間違えると、最初の1本にたどり着けません。4つを順に見ていきます。
素材を読み込む
最初の操作は、使う写真や動画をソフトに取り込むことです。多くの場合、ファイルを画面にドラッグするだけで入ります。難しい設定はありません。ここで大事なのは、**使う素材だけを入れる**ことです。全部まとめて入れると、あとで探すのに時間がかかります。
いらない部分を切る
次が編集の中心です。読み込んだ素材を時間の帯の上に置き、いらない部分を切ります。動画編集の作業時間の大半は、この切る作業でした。極端に言えば、この操作だけでも動画は完成します。まずはここを触って慣れてください。
文字を入れる
3つ目は文字です。声を出さない動画では、文字が説明の役割を持ちます。文字を画面に置き、表示する時間を決めるだけの作業になります。凝った装飾は必要なく、**読めることだけを基準**にしてください。私も普段は白い文字に暗い帯を敷くだけです。読みやすく置くコツは動画編集のテロップのコツをまとめた記事で詳しく書きました。
書き出して保存する
最後が書き出しです。編集した内容を1本の動画ファイルにまとめる作業で、ここで初めて人に見せられる形になります。**編集を保存しただけでは動画になっていません**。書き出しに時間がかかるときは書き出しが遅い原因と対処法をまとめた記事が参考になります。この違いに最初は戸惑いますが、慣れれば迷いません。
始める前の2つの設定

操作を覚える前に、先に決めておくと後が楽になる設定があります。どれも1分もかからない作業ですが、知らずに進めると途中でやり直しになることがあります。私も最初の頃、比率を間違えたまま最後まで作ってしまい、文字の位置が全部ずれて作り直しました。そのときは2時間ほど無駄にしています。あとから直せるものと、直せないものがあります。3つ挙げます。
縦横の比率を先に選ぶ
新しく作業を始めるとき、動画の縦横の比率を選ぶ画面が出ます。通常の動画なら横長、ショート動画なら縦長です。ここを途中で変えると、文字や素材の位置がずれます。作り始める前に決めておくのが確実です。迷ったら横長を選んでください。
保存場所を決めておく
作業データの保存場所も、最初に決めておきます。あとから「どこに保存したかわからない」という状態になると、探すだけで時間が消えます。私は素材と作業データを同じ場所にまとめています。**外付けの保存装置に置く場合は、その装置を抜かない**ことも忘れないでください。
自動保存を短くする
編集中にソフトが固まることは、まれに起こります。自動保存の間隔を短くしておけば、そうなっても直前まで戻れます。設定画面から変更できるので、最初に一度だけ確認しておいてください。**戻れないのは、保存していなかった時間だけ**です。
最初の1本を作る手順

ここからは実際に手を動かします。目標は上手な動画を作ることではなく、最後まで通すことです。書き出しまで一度たどり着くと、全体の流れが体でわかります。私も最初の1本は30秒もない、ただ切って文字を置いただけのものでした。それでも、次の日から作業が速くなっています。完成度ではなく、通すことだけを目的にしてください。3手順で終わります。
30秒の素材を1つ用意
まずスマートフォンで撮った30秒ほどの動画か、写真を数枚用意します。新しく撮る必要はなく、手元にあるもので構いません。長い素材を選ぶと、それだけで作業が重くなります。**短いほど、最後までたどり着きやすくなります**。
切ってつなぐ
読み込んだら、いらない部分を切ります。最初と最後の数秒は、たいてい不要です。残った部分を並べれば、それでもう動画の形になっています。ここで時間をかけすぎないでください。1本目に必要なのは、丁寧さではなく到達することです。
文字を1つだけ置く
最後に文字を1つだけ置きます。タイトルでも、説明でも構いません。ここまでできたら書き出します。書き出しには時間がかかるので、その間は別のことをしていてください。**書き出しが終わった瞬間に、1本目が完成します**。
初心者が触らなくていい機能

編集ソフトには魅力的な機能がたくさん並んでいます。ただし最初の段階では、そのほとんどが必要ありません。私も一通り試しましたが、動画の結果に影響したものはごくわずかでした。むしろ触るほど1本にかかる時間が延び、投稿の間隔が空いていきます。使わないと決めたほうが、結果的に前に進みました。覚えないと決めることも、立派な上達です。3つ挙げます。
色を細かく調整する機能
映像の色を細かく整える機能があります。本格的な映像制作では重要ですが、最初の数十本では違いがほとんど伝わりません。私もいまだにほとんど触っていません。**暗すぎる、明るすぎるという場合だけ直せば十分**です。
高度な合成の機能
背景を切り抜いたり、複数の映像を重ねたりする機能もあります。面白いのですが、覚えるのに時間がかかります。しかも顔を出さない動画では、使う場面自体が少なくなります。使う予定がない機能を先に覚える必要はありません。
たくさんの切り替え効果
場面の切り替えに使う効果は、種類が非常に多く用意されています。ただし選ぶだけで時間が溶けます。私はクロスフェードという1種類だけに固定しました。**種類を増やすより、同じものを繰り返すほうが落ち着いて見えます**。
つまずきやすい場所

最後に、実際につまずいた場所を書きます。どれも私が経験したもので、原因がわかれば慌てずに済みます。初めて起きたときは故障を疑い、調べ物に何時間も使いました。実際にはどれも仕様で、知っていれば数秒で対処できるものばかりです。先に知っておくと、作業が止まる時間を減らせます。原因がわかっている不具合は、不具合ではなく手順です。
書き出しに時間がかかる
書き出しには思った以上に時間がかかります。私の環境では、長めの動画で30分ほどかかることがあります。故障ではありません。**寝る前に始めて朝に確認する**形にすれば、待ち時間は気になりません。詳しい対策は別の記事にまとめています。
素材が見つからなくなる
作業データを開いたときに、素材が見つからないと表示されることがあります。これは素材のファイルを移動したり、名前を変えたりした場合に起こります。編集が終わるまで、素材は動かさないでください。外付けの装置を抜いた場合も同じことが起こります。
保存したのに開けない
保存した作業データは、編集ソフト専用の形式です。そのままでは動画として再生できません。人に見せるには書き出しが必要になります。**保存と書き出しは別の作業**だと覚えておいてください。ここは最初に必ず戸惑う部分です。
Filmoraの使い方Q&A

最後に、始める前によく出る質問をまとめます。私自身が調べたときは、古い情報が残っている記事が多く、どれが今の仕様なのか判断に困りました。ここでは自分が普段使っている経験からお答えします。なおソフトは更新が続いているため、細かい画面や名称は変わることがあります。この記事も、書いた時点の内容だと考えて読んでください。料金や制限は必ず公式で最新を確認してください。
無料でどこまで使えるのか
無料のまま機能を試せますが、書き出した動画に透かしが入ります。制限の詳細は別の記事に整理しました。**練習の段階なら無料で足ります**。動画を公開する段階になってから、有料にするかを考えれば十分です。
スマホ版でも同じか
スマートフォン向けのアプリも用意されています。基本的な操作は共通していますが、画面が小さいぶん細かい作業はしづらくなります。**外で撮ってその場で仕上げる**使い方には向いています。長い動画はパソコンのほうが楽です。
保存形式は何を選ぶか
迷ったらMP4で問題ありません。YouTubeを含め、ほとんどの場所で扱える形式です。細かい設定が並んでいますが、最初は初期設定のままで構いません。**設定を変えるのは、困ったことが起きてから**で間に合います。
音量はどう調整するか
素材ごとに音量を変えられます。複数の音を重ねると片方が聞こえなくなるので、そのときに調整します。私はBGMを下げて、環境音を残す形にすることが多いです。音量がそろっていない動画は、内容が良くても離脱されます。
AI機能は使うべきか
最近は自動で字幕をつける機能など、AIを使った機能が増えています。便利ですが、最初から手を出す必要はありません。**4つの操作に慣れてから触る**ほうが、何が便利なのか判断できます。順番の問題です。
何本目から慣れるか
私の場合、手が止まらなくなったのは10本目あたりでした。最初の数本は、1つの操作を探すだけで時間がかかります。それが普通です。**慣れていないのは、才能ではなく回数の問題**でした。
まとめ
Filmoraで動画を作るのに必要な操作は4つでした。素材を読み込み、いらない部分を切り、文字を入れて、書き出す。これだけで1本は完成します。
今日からやる3つの手順
- 30秒の素材を1つ用意する
- 切って文字を1つ置く
- 書き出して最後まで通す
上手に作ろうとすると、必ず途中で止まります。今日やることは、雑でもいいので1本を書き出すことだけです。それができれば、次からは同じ手順を繰り返すだけになります。
無料版でどこまでできるかは、Filmora無料版の制限とロゴを調べた記事にまとめました。


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